受診サポート手帳の普及に向けた取組みについて 質問と答弁

一昨年、発達障害者支援法が成立をいたしまして、本市でも自閉症を初めとする発達障害の方々に対する支援の充実が進んでまいりました。一方で、医療の現場ではさまざまな課題が存在いたしております。それは、自閉症児者の場合に、これを受け入れ、適切な対応ができる医療機関が非常に限られているという問題であります。コミュニケーションに大きな困難がある自閉症児の場合、例えば歯科医療だけでパニックを引き起こして治療もままならないなど、親御さんからもご相談があります。
 先日視察した千葉県ではこのような問題に対して、障害当事者やその家族、千葉県医師会、歯科医師会、教育関係者とともに、「受診サポート手帳」というものを作成し、活用しております。障害の程度や特性、また医療機関への受診に当たって配慮していただきたい事項などをまとめてわかりやすく説明するものとなっております。こうした取り組みは、冒頭に紹介いたしました自閉症の方だけでなく知的・精神・身体の障害者など、それぞれの障害のある方一人一人の特性を事前に理解し、円滑に診療を行うためのものでありまして、障害のある方々がスムーズに医療機関を受診できるという面で意義あるものと考えます。「障害者基本法」にも、国、及び地方公共団体は、国民が障害者について正しい理解を深めるよう必要な施策を講じなければならないと、その責務がうたわれています。地域で暮らす障害者の方々が身近なところで安心して医療を受けられることはとても重要ではないでしょうか。こういった点から私は名古屋市でも、医師会、歯科医師会などの関係機関と連携され、個人情報には十分配慮しながら受診サポート手帳の作成と普及に取り組むべきであると考えますが、健康福祉局長にお尋ねいたします。

受診サポート手帳の普及に向けた取り組みについて 
答弁骨子(健康福祉局長)

 医療機関に受診する際、自閉症などの障害のある方が、何らかの原因でパニックとなることや、知的障害のある方が、自分の症状が十分に伝えられないことのため、適切な診療が受けられない場合があるということは、私どもも承知しているところです。
 障害のある方が、必要かつ適切な医療を受けていただくことは、安心して地域生活を送る上で重要なことと考えています。
 本人の障害状況やコミュニケーションのとり方等を記入した手帳により、障害状況を十分知っていただいた上で、診察等を受ける取り組みが行われていることについては、有意義なものであると考えます。 
 障害のある方が安心して医療を受けることができる仕組みづくりとして、本市でどのような取り組みができるのか、関係機関や障害関係者などの意見を聞きながら、検討してまいります。

更新日 : 2006/07/01  
 
     

 

 

 

 

     
速 報 木 下